十和田湖は天気によって、様々な景色を見せてくれます。

曇りの日は、反射が少ないため森の緑が鮮やかに。

晴れの日は、太陽の光で水が美しく輝き。

雨の日は、湖に落ちる雨音に癒される。

風の日には、大きな波が立つことも。

このような、たくさんの表情の中でもひときわ特別感の強い日があります。

それは、無風の日です。

風が全くなく、湖面が鏡のように落ち着きます。

このような時を「凪(なぎ)」と呼びます。

凪の日は、周りの森も空も人もカヌーも湖面に映ります。湖上でカヌーに乗っているとまるで空を漕いでいるようです。上の画像も凪の日に撮ったものです。

雲もはっきり映っており、浮いているような感覚です。

もちろん景色も美しく、幻想的なのですがそれだけではありません。

凪の日は湖上に波という障害物がないので、カヌーもすいすいと進みます。

一回漕ぐだけで湖面を滑るように進むのです。どこまでも行けそうな感覚になります。

こんな日は、周りの景色にも集中できるため、周りの森や水がより美しく感じます。

新しく咲いた花に気づくことができたり、落ちている葉っぱや泳いでいる魚にも目が止まります。

風がないだけで、目にみえる世界が変わるため、十和田湖で過ごす日々は毎日が新鮮で美しいです。

ぜひ、たくさんの十和田湖を味わいに遊びにきてください。

平山 唯晏/Yuan Hirayama

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