カヌーの歴史はとても長い

カヌーの歴史はとても古く、数千年前から使われてきた人類にとって最も古い道具の1つと言えます。
太古の人々がパピルス(葦:あし)を束ねたり、大木をくり抜いたり、樹皮や動物の皮を使って作られたもので、その地方の風土や自然環境、生活様式などに合わせて漁猟、狩猟、移動、輸送の道具として作り上げていった様々な舟のひとつがカヌーの原型と言われています。

最も古いカヌーは、約6,000年前のシュメール人の王墓(ユーフラテス川畔)に残されていたものと言われていましたが、同様の頃に極東アジア、北極圏から北アメリカ、そして南アメリカに至る地域で諸民族がカヌーに乗っていたとの報告もあります。また、約5,400年前の頃のエジプトの壁画にカヌーの絵画があるそうです。(一度、実物を観てみたいものです)この頃の時代に世界各地で同時発生したということなんでしょう。

そのため、南北アメリカ原住民の小舟、南太平洋ポリネシアのアウトリガーカヌー、ヨーロッパ各地、そして日本では大木をくり抜いて作られた丸木舟(ダグアウトカヌー)など地域によって形や素材の違うカヌーが発見されています。
きっと、森林大国でもある日本の昔のカヌーは試行錯誤も兼ねて大小のサイズはもちろん、形状、素材の違った様々なモデルがあったんだろうなと思います。(乗ってみたいと思う反面、漕艇が難しいんだろうなとも勝手に想像して楽しんでます)

今回は私たちが所属しているJSPA(日本セーフティパドリング協会)で使用してる指導者検定会テキストから一部抜粋して簡単にカヌーの歴史についてご紹介いたしました。
技術や安全に関するスキルアップだけでなく、歴史的背景を知ることもカヌーを楽しむ為の方法のひとつですね

村上 周平 / Murakami Shuhei

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