あるキャンプ場に泊まった日の朝、少し遠くから「キョロロロロー」ととてもきれいなアカショウビンの鳴き声が聞こえてきました。キャンプ場でアカショウビンの姿を見たことがなかったので、鳴き声を辿って進んでみることにしました。盛んに鳴いていたのですが、人の気配に気づいたのかいつの間にか鳴き声は聞こえなくなってしまい、ついに姿を見ることができませんでした。警戒心が強い鳥なので仕方がないと諦め、そのまま散歩することにしました。
朝方まで降っていた雨で新緑の葉が濡れてキラキラととてもきれいでした。遊歩道を塞ぐように倒木があり、その幹にはツリガネタケがいくつも付いていました。ツリガネタケはキノコの一種でサルノコシカケの仲間です。朽木を分解し柔らかくしてくれるので、森のサイクルに一役買っている影の働き者です。
朝早くの散歩では、昼間では気づかないようなことが見えてくるのでおすすめです。
大久保 友策/Okubo Yusaku
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